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ナレーターになるには


こんにちは。ビートワン代表の金沢寿一です。 今回のコラムのテーマは「ナレーターになるには」です。ナレーターになるには、どのようなことが必要とされるのでしょうか。技術的な意味でも、また事務所に所属するなどの「道筋」という意味においても、様々なことがあげられます。

基本の基本「標準語」

ナレーターに必要とされる技術は多岐にわたり、一口に説明できるものではありません。しかし、基本の基本として身に着けるべきことに「標準語」があります

現代の日本の標準語の成り立ちは、明治時代にまで遡ります。詳しい説明は置きますが、かつてどの地方の方言にもあたらない標準の日本語を定めようという動きがありました。これは東京の山の手言葉をベースにしているのですが、「標準語」イコール「東京弁」というわけではありません

現在、国によって法的に標準語が定められているわけではありませんから定義が難しいのですが、ここでいう標準語の基準となるのは、NHKラジオのニュースで用いられる日本語だと私は考えます。NHKでは「共通語」という言葉が用いられることもあるようですが、ナレーターを目指す皆さんはこの日本語発音を参考にするのがよいでしょう。現在、NHKラジオニュースはpodcastも提供しています。

まずは、この「標準語」を意識し、耳を鍛えることです。地方出身でもともと方言を使っていた方の場合、標準語をきちんと身に着けることで、逆に方言を操れることが武器になることもあります。

なお、「正しいアクセント」が時代とともに移り変わるということがあります。たとえば、かつて「デニム」は「デ」にアクセントを置くのが正しかったのですが、現在は平板に読むことが主流となっています。これについては、別のコラムで改めてご説明します。

ナレーターになるまでの道筋

どのようなキャリアを積んだ人がナレーターになるのでしょうか。一昔前には、アナウンサー出身でナレーターになるケースと、役者の養成所で表現を身につけナレーターになるケースに大別されました。私は後者のケースです。また、ビートワンにも、アナウンサー出身・役者の養成所出身のナレーターがともに所属しています。

近年ではそれに加え、声優の養成所・ナレーターの養成所(スクール)出身のナレーターも増えています。ビートワンでも養成機関として「アプローチ」を開設していますが、ここで力をつけて所属タレントとなっているケースもあります。

スクール・養成所には必ず入らなければならない?

ナレーターとしての力がついていればよいわけですから、その意味では必ずしもスクール・養成所の経験が必要というわけではありません。しかし現実問題として、その力をどのように身につけるかと考えるとき、スクール・養成所以外の選択肢を考えるのはなかなか難しいところでしょう。

たとえば、いわゆる「素人」の方であっても、声に存在感があれば、コマーシャル映像に対して一言・二言を「はめる」ことはできます。しかし、事務所に所属していなければ、まずその仕事にたどり着くことが難しいという問題があります。そしてなによりも、単発でその仕事はできたとしても、普遍性のある仕事、つまり応用力をもって他の様々な仕事をすることができません。

世間には多くのスクール・養成所があります。規模の大小やレッスンの形式・内容など様々ですので、まず自分の目で確かめてみることが大切でしょう(なお宣伝となりますが、弊社の「アプローチ」は随時見学OKですので、以下よりお問い合わせください)。

さまざまなナレーター

事務所に所属すればただちにナレーターとして生計を立てられるというわけではなく、むしろそこがスタートラインです。実際のところ、大手事務所に所属していたとしても、完全に生業として成立している人は多くないのです。

また近年、フリーの立場で仕事をするケースも見られます。自分の意思でキャスティングをできるというメリットの反面、仕事の範囲が限られてしまうというデメリットがあります。現実的には、どこにも所属できずにフリーとなっている人が多いのではないでしょうか。

このように、ナレーターを生業として成り立たせるのは簡単なことではありません。ただその一方で、ナレーターを目指すための門は決して狭いものではありません。つまり、必ずしも他の人に比べてずば抜けて「いい声」の持ち主だけがナレーターになれるというわけではないのです。

確かに、「いい声・きれいな声」がナレーターになるための動機として極端に重視される時代もありました。しかし、今はメディアが多様化していることもあり、どんな声でも表現力が伴うことで「個性」へと昇華することができます。声の質自体によって、ナレーターになることを諦めるような時代ではないのです。

次回は、「いい声」とはいったい何を指すのか、ということをお話しします。

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